【アサーション入門2】アサーティブなコミュニケーションのやり方
こんにちは、マサです!
みなさんアサーションをご存知ですか?
- 自分の意見や想いが伝えられない
- 相手に不満があるとついつい責めてしまう
- 職場で上司や部下との接し方に悩んでいる
- 夫婦や恋人関係のコミュニケーションがうまくいっていない
そんな悩みを解決するアサーションについて2回に渡って解説したいと思います。
前回はアサーションとは何なのかについて触れていきました。
第2回はアサーションの実践方法について触れていきたいと思います。
それでは行ってみましょー。
アサーティブになるための自己信頼
アサーティブなコミュニケーションを取る上で欠かせないのが自分を理解し受け入れることです。
理由は前回の「3種類のコミュニケーション」で挙げた通り、自分の間違いや弱さを認められないと攻撃的になり、自分に自信がないと非主張的になるためです。
自分を理解し弱さを認め、その上で自信を持つことがアサーティブになるための第一歩です。
知る
まずは自分を知ることです。「知る」には二つの意味があります。
一つ目は自分の身に起きていることを知ることです。
たった今でも良いですし、例えば何か感情が表に出そうなことが起きたときに、自分自身に意識を集中して何を思っているのか、何を感じているのかを観察してみます。
自分の感情を客観的に見られることが知ることの第一歩ですね。
二つ目は過去の経験から自分がどんな人間であるかを知ることです。
「これは人より上手くできる(できない)」や「ある事が起こるとこんな行動をする」など、ポジティブな内容からネガティブの内容まで、今一度自分についてを見つめ直してみることです。
例えば私の場合はこんな感じですね。
- 単純作業や根気の要る作業を飽きずにできる
- スポーツは筋肉が付きにくい体質で身体の使い方も下手なので上達速度が遅め
- 酒は1杯で眠くなり、2杯で気分が悪くなる
- 人が増えれば増えるほど口数が減る
- 人見知り
受け入れて自信を持つ
自分の感情を客観的にとらえ、自分を知ることができたら次はそれらを受け入れることです。
特に怒りや短所などネガティブな面が大切です。
怒りのような感情でも客観的にとらえ受け入れることで感情的にならず、短所を認め受け入れることでそれを負い目にせず自信を持つことが重要となります。
これらを実践する上で役立つ方法としてマインドフルネスがありますので、下記記事も是非参考にしてみてください。
アサーションは誰にでも認められた権利
起きていること、感じていること、こうしたいなどの想いがある、これらを相手に伝えることは誰もが持っている権利です。
伝えても仕方がない、自分は意見を述べるのに値しないということは決してありません。
そして人は互いの想いを言葉にして伝え合わない限り真に分かり合えることもありません。
これを念頭に、アサーティブなコミュニケーションを取ることは誰もがしてもよく、それがお互いのためであることを常に心がけるのが大切ですね。
アサーティブなコミュニケーションとは正確に表現し具体的に提案すること
相手に伝える意思の準備が出来たら、次は具体的な伝え方です。
ここでは会話の流れに沿って3つに分けて説明していきます。
客観的に描写
まずは今起きていることを客観的にとらえて伝えます。
例えば上司のタスクの振り方がその場その場で計画性がなく、部下はタスクをこなすと次のタスクが決まるまでに隙間時間ができてしまい、結果として案件のスケジュールに遅延が発生し帰りが遅くなっていたとします。
ここで突然「どうしてそんなに計画性がないのか」と言って責めたり、あるいは不満を持ちつつも何も言わずに遅くまで残業して耐えてしまっては、上司との関係や自分の体を壊してしまいます。
アサーティブにコミュニケーションを行うためには、まずは発生している問題点を客観的に伝えていきます。
この場合は「スケジュールの遅延が発生して、残業時間が増えていますよね」ですね。
主観的に説明
次にその問題点を主観的に説明してみます。
「私自身やメンバーと話して感じたことなのですが、タスクとタスクの間に隙間時間ができていて時間を持て余してしまい、そこで集中力も切れるので次のタスクに取り掛かり始めるのに時間がかかっています」です。
具体的に提案
最後に提案です。提案内容は相手に「はい」「いいえ」で選択してもらえるくらいに具体的である必要があります。
「そこで週一の定例ミーティングで一週間の内にやるべきタスクを決めるのはどうでしょうか」などですね。
もちろんこれで素直に上司が「そうしよう」と首を縦に振るとは限りません。
そんなときでも感情的にはならず別の提案をしてみる、時には再度同じ手順に沿って別の視点から説明と提案を行い、お互いが納得できる形にすることが大切です。
アサーションで意識しておくべきポイント
先ほどの流れを意識して会話を進めつつ、次の3点にも配慮しておくと誤った方向に会話が進むことを予防できます。
一人称を自分に
アサーションで伝える内容はあくまで自分自身の主張です。
そのため自分が話す言葉は常に「私」「僕」など一人称になります。
例えば「xxしなさい」の主語は「(あなたは)xxしなさい」なので相手になっていますよね。
この場合は「(私は)xxしてほしいと思っている」と置き換えて、自分の思いを伝える気持ちが必要です。
問い詰めない
一つ目に書いたことと同様、伝える内容は自分自身の主張です。
「どうしてxxできないんですか」「なぜyyするのですか」と相手を責めるような表現は避けましょう。
「xxできなかった理由を知りたい」「yyする理由を聞かせてほしい」など、相手の状況を理解しようとする伝え方が適切です。
当然はめったにない
決めつけないことも重要ですね。
長年の親友や夫婦であっても、必ずしもお互いの当たり前が同じとは限りません。
仕事上の関係であればなおさらです。
「この状況ならxxしてくれるだろう」などと決めつけず、しっかりと自分の考えやお願いしたいことを伝えるよう心がけましょう。
アサーションを身につけてより良いコミュニケーションを
アサーティブにコミュニケーションを実践するために必要な要素は自分に自信を持つことと、相手に配慮した主張方法を身につけることです。
これらを習得しより円滑なコミュニケーションが取れるようになることで、人間関係が良好になり対人ストレスも軽減されます。
これを機会に是非試してみてはいかがでしょうか。
それではまた!